現役エンジニア・デザイナーの備忘録ブログ

2024.1.6 / 更新日: 2024.3.20
フリーランス

【フリーランス】会社員から夢のフリーランスに!必要な手続きとやらなくていいことまとめ

フリーランスとして活動していくにあたり、必要な手続きをまとめてみました。

私が会社を辞めてから実際に行った手続きや、「やることリスト」でよく目にする内容だけど私には必要なかったものなどをご紹介します。

 

フリーランスになるために行った手続き

まずは実際に私が行った手続きです。

 

開業届の提出

開業届とは、フリーランス(個人事業主)として独立し、事業を始めることを税務署に知らせる届出です。

「事業所得や、不動産所得・山林所得を生ずべき事業の開始などをした方」が申請の対象。提出は必須ではないですが、個人事業主になる事で得られるメリットは多いので、申請しておくのをおすすめします。開業してから1ヶ月以内が提出期限です。

開業届はオンラインでも作成できます。私はfreeeの無料ツールで作成しました。

ちなみに屋号(社名)はつけなくても問題ありません。後からでもつけられるし変更も可能です。いい名前が思いつかなかったら後回しでも大丈夫。ただ、請求書や銀行口座に屋号を記入したり、なんの事業をしているのかわかりやすくしたい場合は早めにつけると便利かもしれません。

 

■ 開業届を提出するメリットとデメリット

開業届を提出すれば、確定申告で収入を事業所得として申請できます。事業所得として申請する最大のメリットは、最大で65万円の特別控除(青色申告特別控除)が受けられること。フリーランスとして収益を得るなら、開業届を提出したほうが節税できてお得というわけです。

ちなみに開業届の提出有無に関わらず、フリーランスは年間の所得が48万円を超えたら確定申告が必要です。

開業届を提出するデメリットは、健康保険の被扶養者から外れたり、失業手当が受給できないなどがありますが、フリーランスとして生活費を稼いでいこうと思ったら扶養から外れるのは想定内だし、失業手当が受給できない代わりに再就職手当がもらえます。なのでデメリットは無いに等しいと思って大丈夫です。

 

 

青色申告承認申請書の提出

確定申告には、白色申告と青色申告の2種類があります。2種類の違いは、記帳方法や提出書類、節税効果などです。白色申告は簡単だけど節税効果が低く、青色申告は難しいけど節税効果が高いという認識が一般的。

青色申告には青色申告特別控除というものがあり、所得から最大で65万円を差し引くことができます。確定申告で申告する所得に応じて税率が変わるので、この控除はできる限り利用したいところ。青色申告で確定申告を行うには、開業届と青色申告承認申請書を税務署に事前に提出する必要があります。

青色申告承認申請書は、事業開始日から2か月以内が提出期限です。期限を過ぎてしまうと自動的に白色申告になります。

 

国民年金へ切り替える

会社員からフリーランスになる場合、厚生年金を国民年金に切り替える手続きが必要です。厚生年金の脱退手続きは会社が行ってくれますので、国民年金の入会手続きだけすればOK。最寄りの国民年金窓口へ必要書類を持って行けばすぐに済みます。

厚生年金は会社と折半で、しかも給与から引かれていたので、フリーランスになると損したような気分になるかもしれません。でも実は、フリーランスは年金を控除対象にできるんです。確定申告の際は忘れず計算に含めましょう。

手続きは原則として退職してから14日以内と定められています。

 

国民健康保険に加入する

会社員が加入するのが一般被用者保険(健康保険)で、フリーランスが加入するのが国民健康保険です。手続きはお住まいの市区町村の役所で行えますので、上記の年金切り替え手続きと同時にするのがおすすめ。国民健康保険も退職後14日以内での手続きが原則です。

 

■ 国民健康保険組合への加入も一つの選択肢

国民健康保険組合とは、職種によって限定された健康保険です。同じ事業や業務を行う人たちで組織されていて、職種や住んでいる地域によって加入できる組合が変わります。

国民健康保険は所得に応じて保険料が変動するのに対し、国民健康保険組合は保険料が一定です。ご自身の職種や加入する組合によっては国民健康保険よりも安くできるかもしれませんので、是非チェックしてみてください。

 

フリーランスになったことを宣伝する

最後に大事なのが、周りの人にフリーランスになったことを伝えることです。フリーランスはとにかく人脈が要になってきます。副業で仕事をしていた人も、フリーランスになって対応できる時間が増えるので、積極的にお仕事を募集しているアピールをしましょう。ブログやSNSで活動状況や成果を発信するのも効果的です。

 

フリーランスになったけどやってないこと

名刺の作成

仕事のやり取りはスラックかチャットワークだし、自宅が事務所みたいなものだから掲載できる情報も少ないし、必要性を感じなかったので作りませんでした。私自身、名刺はもらってもかさばるから困るな~といつも思っていたのもあります。実際なくても困ってないので、めちゃくちゃ営業周りに行く予定!とかでなければいらないかも。

 

会計ソフトの導入

今まで副業として収入を得ていたので、確定申告は白色申告で問題なく提出できていました。しかしフリーランスになってからは青色申告で申請。青色は白色と比べて控除額が大きいのでお得ですが、かなり複雑なので自力では書類の作成が不可能と言われています。簿記の知識がない人は、会計ソフトを導入するのがおすすめ。私もfreeeを使って確定申告の提出書類作成をしました。知識が無くても、取引の金額などを登録していくだけで書類が自動で作成されるので本当に助かります。しかも作成した書類を提出までできるので、確定申告の際はかなり頼りになる。

freee内で見積もりや請求書の作成もできるので申告漏れも防げて安心。私の周りのフリーランスも導入しています。

 

 

個人事業主用の銀行口座とクレジットカードの作成

勢いとなりゆきで会社を辞めたので、準備する余裕がなかったのが正直な理由です。青色申告をしたことがないので、口座やクレジットカードを個人用と分けるメリットをまだ感じていないのもあります。これも必要性に応じて作るかもしれません。後日談をまた書きます。

 

まとめ:フリーランスってお金かかるけど楽しい

年金や健康保険の支払いに毎月ビビっているのですが、仕事が自由にできる快適さがその不安を上回っています。手続き事も、きちんと調べて1つずつ処理していけば難しくありません。開業届なんておおげさ!と思うかもしれませんが、節税にもなるし、これからやっていくんだ!というモチベーションにもつながります。この記事を参考に、是非フリーランスへの一歩を踏み出してみてください◎

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