【フリーランス】エンジニア兼デザイナーの私がフリーランスになる前に準備したこと
私は3つの会社で就職→退職を経験し、最終的にはフリーランスとして活動していくことを決めました。私がフリーランスになるまでにやったことや、そこに至るまでの経緯について書いていきたいと思います。
フリーランスになったきっかけは過労による強制退職
私の現在の職業はデザイナー兼エンジニア。4年制の大学を卒業後、デザイナーとしてデザイン事務所に就職し、プログラミングにも興味が出てエンジニアとして別の制作会社に再就職しました。
会社員時代の私は「いつかフリーランスになれたらいいな~」くらいの、ふわっとした考えで過ごしていて、
絶対に!フリーランスに!なるんだ!!!
みたいな強い意志はなかったです。
でもあるとき「夜通し作業しているのに納期に間に合わない」「上司に相談しても解決しない」という過酷な業務環境に、体からSOSサインが発生。深夜にぶっ倒れました。
幸い軽い過呼吸だったので大事には至りませんでしたが、退職を考えるには十分な出来事です。その時私は結婚したばかりで、夫にもかなり心配をかけました。そして夫からの「辛かったら辞めてもいいんだよ?」という後押しもあり、退職を決意。
翌月には晴れてニートになっていました。
実はフリーランスになる準備はできていた
体調不良が理由とはいえ、いきなり無職になって大丈夫なの?と普通は思いますよね。でも実は、いつでもフリーランスになれる状況ではあったんです。
昔の会社の知り合いで、個人的にお仕事を依頼してくれる人が何人かいました。いわゆる“副業”というやつです。
副業から得られる収益は安定したものではありませんでしたが、案件をこなすことは自信と実績を積み重ねるためのいい経験になりました。自信がついてからはクラウドソーシングも活用し、さらに稼ぎ口を増やすことに成功。会社員になることだけがお金を稼ぐ方法じゃないんだなと体感した時期でした。
それに、結婚を機に引っ越しもしていたし、家計を見直してクレジットカードも発行していたし、フリーランスだった友達が会社を作ったことで案件が増えて仕事を私にも回してくれるようになったりと、すべての出来事がフリーランスになるべくして起こったことなんじゃないかと思うほど、タイミング的にはベストだったんです。
これはたまたまうまくいった例なので、「そんなことがあったんだー」くらいに聞き流してくださいね。
フリーランスになる前にやっておいた方がいいこと
実際にフリーランスになってから、振り返ると「やっておいてよかったな」と思うことがいくつかありました。私の場合は「フリーランスになろう!」と思って準備していたわけではなく、「気が付いたら会社を辞めても問題ない環境が整っていた」というだけなので、皆さんは会社を辞める前に着実に準備してくださいね。
- 1. 会社員時代から副業を始める
- 2. 様々な稼ぎ方を知り、副業だけで生活していける土台をつくる
- 3. 各種審査の申し込み
1. 会社員時代から副業を始める
会社員として勤務しながら副業をするのは、安定した収入があって安心できる環境で始めないとうまくいかないからです。収入が不安定だと稼げない時に焦ったり落ち込んだりして精神衛生的によくありません。なので、フリーランスになる前にまずは副業から始めましょう。
じゃあ副業ってどうやって始めるの?って感じですよね。まずは一人で仕事ができるだけのスキルを磨きましょう。私の場合、プログラミングの知識は会社で仕事をしながら学びました。やっぱり会社での業務が一番実践的で効率がいいです。
プログラミングスクール等に通うという手もありますが、正直オススメできないです。お金を払いながら学ぶより、仕事をして給料をもらいながら学んだ方が断然お得。私は未経験でエンジニアとして採用してもらいましたが、その前に独学でプログラミングを勉強して個人のブログを作ったりしていました。独学でも頑張れる!!くらいの気合がないと、フリーランスとしてはやっていけないかもしれません。未経験で雇ってくれる会社は少ないですが、必要なのは経験よりも学ぶ意欲。本当にやりたいことなら努力しましょう◎
スキルがある程度身に着いたら、クラウドソーシングを利用して案件を取得してみましょう。クラウドソーシングとは、仕事をしたい人と仕事をお願いしたい人をマッチングしてくれるサービス。仕事の依頼から支払いまでがネットで完結できるので、副業初心者でもチャレンジのハードルは低め。見積もりや請求書の発行も不要だし、自分に合った条件のお仕事を探せます。
最初は思ったほど稼げないかもしれませんが、他の人がどんな風に自分をアピールしているのか、世の中にはどんなことで困っている人がいるのか、どんなスキルが求められているのかなど、お金にはならなくても勉強になる事がたくさんあります。自分の実績や経歴をまとめたプロフィールを考えるだけでもけっこう有意義ですよ。
コツコツと続けて少しづつ実績を重ねていくことで次第に案件もとれるようになってきます。それに、制作会社がクリエイターを募集しているケースもあるので、もしかしたら繋がりを作れるかもしれません。
もちろん知り合いの紹介で仕事を始めるのもOK。副業していることを周りに相談して、積極的にお仕事を受ける体制をアピールしておくことも大事です。フリーランスになると、人脈が本当に要になってきます。できるだけ色んな人と繋がっておきましょう。
2. 様々な稼ぎ方を知り、副業だけで生活していける土台をつくる
副業の始め方としてクラウドソーシングを紹介しましたが、収入を得る方法は他にもあります。私が実際にやっているのは
- ・もしもアフィリエイト
- ・イラストAC、写真ACの投稿
- ・楽天ROOM
- ・Googleアドセンス
など。
これらは不労所得という収入です。どれも始めること自体のハードルは低く、特別なスキルがなくてもできます(Googleアドセンスはちょっと知識いるかも)。色んなところから収益を発生させてリスクを分散しておくことが重要なので、出来そうだと思ったらどんどんやってみましょう。
具体的にどのくらいの収入があれば生活していけるのか?ということですが、フリーランスになるととにかく税金が高いです。住民税、年金、健康保険など、いままで給与から天引きされてあまり支払っている感覚がなかったものについて、全部自分で管理して支払うことになります。
現状の生活費とそれらの支払いを含めて自分に必要な金額を算出しましょう。
それから生活の水準を上げないのも大切です。副業で稼げるようになると余裕ができてついつい余計に使ってしまいがちなのですが、将来的にフリーランスになりたいと考えているなら、今まで通り会社のお給料だけで暮らし、副業での収入は貯金しておいた方が得策。
副業で稼げるようになってくると早く会社を辞めたくなりますが、一旦そこは冷静に。フリーランスになっても安定した収入が本当に得られそうかどうか、慎重に見極めてください。人生お金だけがすべてではないですが、経済的に苦しくなるとどうしても不安になって精神的に追い詰められてしまいます。心身ともに自由になりたくてフリーランスを目指したのに、それでは本末転倒です。楽しいフリーランスライフを送るためにも、実行は計画的に。
3. 各種審査の申し込み
フリーランスになると、社会的な信用が一気に落ちます。例え会社員時代よりもフリーランスになってからの方が収入があったとしても、ローンを組んだりクレジットカードを作ったりする際に審査が通りにくい傾向にあります。これは仕方のないこと。
- ・クレジットカードを作る
- ・引っ越す(賃貸契約)
- ・住宅ローンを申し込む
など、収入が安定している会社員のうちに必要な手続きを済ませておきましょう。
まとめ:なんやかんやどうにかなっている
私は本当に運よく環境が整っていたので、勢いでフリーランスになってもそんなに困ることはありませんでした。予想外の出費で年金の支払いが滞ったりはしましたが(おいおい)。
成り行きとはいえフリーランスになれたことは嬉しいし、今は毎日平和に暮らしています。むしろ倒れるまで仕事をさせてくれた会社に感謝してもいいくらい。二度と経験したくはないですけど!
フリーランスになる事に不安もあったけど、ちゃんと準備していれば案外すんなり進んでいけるものなんだなと実感しています。
これからフリーランスになろうと考えている方に、少しでも参考になりますように。
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