現役エンジニア・デザイナーの備忘録ブログ

2024.1.8 / 更新日: 2024.2.18
フリーランス

すぐに辞めれる!退職代行利用体験談。エンジニアが即日退職してフリーランスになった話

  • 会社に行くのが辛い…もう辞めたい…
  • 取り返しがつかなくなる前に退職したほうがいいよ!
  • でも上司に相談したら「もう少しだけ頑張ってみない?」って言われちゃった。すぐにでも辞めたいのに辞められないよ~泣;
  • じゃあ退職代行を利用するのはどう?

「退職代行」という存在をご存知ですか?会社を今すぐに辞めたい、退職の相談をしているのに取り合ってくれない、という方はぜひ利用を検討してみてください。私も退職代行で会社を辞めました。

退職代行の概要だけ見て、本当に辞められるのか、いきなり辞めて会社から訴えられたりしないのかなど、怪しさや不安を感じるのも無理はありません。でも、私は退職代行を利用してよかったと思っています。退職代行を使って会社を辞めることにためらいを感じている方へ、少しでも参考になれば幸いです。

 

職場環境と退職を決意した経緯

退職する女性

職場は営業と制作が合わせて4人のweb制作会社。エンジニア兼デザイナーとして3年半ほど勤めていました。有休も申請すれば取れるし、残業手当もしっかり支給。土日出勤もなし。給料もほどほどの手取り。条件だけ見ると悪くはありませんでしたが、クリエイティブな職種なのでメンバーの入れ替わりは激しかったです。

実は私も、退職代行を使う前から「いつ辞めようかな」と頃合いを見計らっていました。制作メンバーがどんどん辞めて、わからないことがあっても聞けない、納期が迫っても頼れない、という困った状況が続いて精神的に参っていたからです。

ベンチャー企業だったので会社の収益も安定せず、月初めの報告会議では毎回気持ちがどんより。制作の私も営業ミーティングに参加して、自分の仕事以外の業務も発生していました。

それに加え、私は色々なことに敏感で些細な出来事で疲れやすい気質を持っています。書類やデータの管理、指示をする際の伝え方、案件の要件整理など、みんなのやり方が私にとっては雑に感じてしまうことがよくありました。その都度伝えて会社として改善していきましょう、と呼び掛けたり対策を考えて実行したりして、私なりに過ごしやすい環境を整えていましたが、やっぱり人と組織は簡単には変えられない、ということを実感。

日に日に精神が蝕まれていくのがわかって「このままでは本当にダメになってしまう。」と、退職を決意して上司に報告。「急にそんなことを言われても案件は続いているんだから困る。もう少し頑張ってくれないか。」と想定内の反応が。私の体調よりも会社の利益を心配している態度を見て、さらに早く辞めたくなりました。

前にも体調不良が原因で休職したことがありました。その時は退職するというより「とりあえず休みたい。」という気持ちで1ヶ月ほどお休みを確保。内科にも精神科にも通いました。それからしばらくして復帰。でも結局また同じような状況になったので意味がありません。

ちなみにその会社で、精神的な疲労が理由で休職や退職をした人は私が初めてじゃないんですよね。ブラック企業と呼ぶほど劣悪な職場環境だったわけでは無いけれど、きっと何かしら仕事を続けられない原因があったんだと思います。会社も、そういう人達に寄り添う気持ちや態度はあったけど、理解が足りずに根本的な解決はできなかったみたいです。

 

なぜ退職代行を使ったのか

引きこもりの女性

私はとにかくできるだけ早く辞めて休みたかった。退職を決意したのは3月上旬。担当している案件の納期が3月末だったので、その案件が終わり次第辞めます、と伝えたのですが、上司からは退職日を伸ばしてくれと打診されました。働き続けるための条件を色々提案してくれましたが、その場では話がまとまらなくて一旦保留に。でも、このままずるずると辞められない状況が続くのは絶対に避けなければ…!と私の中の全細胞が警告を発令。どうしようか悶々としつつ、とりあえず残りの仕事を終わらせようと、屍になりそうな体に鞭打っていたら月末を待たずして限界がきてしまいました。自宅でリモート勤務中に過労で倒れたんです。

幸い軽い過呼吸だったので大事には至りませんでしたが、さすがにもう仕事をするのは不可能だと判断。最終手段の退職代行を発動しました。退職代行なら、会社の人と一切関わらずに辞められます。退職代行を利用して無事に退職した後、会社に迷惑がかかるとか、社会人として責任感がないとか、そんなことよりも「明日から会社に行かなくていいんだ」という安堵の気持ちでいっぱいになりました。

 

冷静になって考えると、案件の進行も私が気にすることではないし、社員が1人辞めて仕事が回らなくなるのも私のせいではありません。会社の問題です。

真面目な人ほど責任を感じて辞められなかったり、頑張りすぎて体を壊したりしがちです。極限状態になるとまともな判断ができなくなるので、そうなる前にSOS信号をキャッチしたらすぐ逃げてください。皆さんは倒れるまで我慢しないでくださいね。

今この記事を書くために当時の記憶を呼び覚ましているのですが、色々蘇って辛いです(笑)もちろん円満に退職できるならそれが一番いいです。でも、あなたの心と体の健康が損なわれそうなら一刻も早く辞めてください。

 

退職代行を使うメリットとデメリット

私が利用したのは退職代行ガーディアンという労働組合です。労働組合運営だから退職交渉ができるという点と、LINEでのメッセージのやり取りが丁寧だったという点で選びました。

具体的な利用の手順については別のブログサイトでまとめていますので、良かったらこちらも見てみてください。

▶️HSP気質の私が退職代行で会社を辞めた話し

 

私の場合は会社がすんなり受け入れてくれたので、お願いしたその翌日には退職が完了。法律上、退職は2週間前に告知する必要があるのですが、退職代行を利用した日が退職日になっていました。会社からしたら給与を無駄に払いたくないだろうし、こちらも辞められればなんでも良かったので特に気にせず。トラブルなく辞められました。

 

退職代行を利用したメリット

  • ・登録から手続きまでLINEだけで完結できる
  • ・会社の人と一度も顔を合わせずに済む
  • ・会社とのやりとりも退職代行の人に全てお任せ
  • ・明日から出勤しなくていい!

あえてデメリットを上げるなら、お金がかかることと、会社のメンバーと気まずくなることくらいでしょうか。でも私は、お金で全て解決できるならむしろ安いと思いました。

退職代行で会社を辞めることは法律違反でもなんでもありません。自分を守るための手段のひとつだと思って、いざという時は迷いなく利用しましょう。

 

その後の仕事や就職活動に影響はないのか

無事に会社を退職後、私はフリーランスになりました。ハローワークに行って雇用保険の申請をしたり税務署に開業届を提出したりしましたが、手続きを進める中で退職代行を利用したことは一切問題にならなかったです。というか、どのような手段で退職したかなんて知りようがないですからね。別の会社に就職する際も気にしなくていいと思います。

現在もフリーランスとして活動していますが、何事もなく平和にお仕事ができています。

【フリーランス】会社員から夢のフリーランスに!必要な手続きとやらなくていいことまとめ

退職するか迷っている方へ

後ろめたい気持ちが勝って、なかなか退職代行の利用に決心がつかない方もいると思います。でも、対処が遅くなると取り返しのつかないことになる可能性もあります。私は精神病を患う一歩手前でした。

退職代行を利用して会社を辞めることに、罪悪感や後ろめたさを感じる必要は全くありません!どうか適切な判断をして、自分の心と体の健康を守ってください。

東京都労働委員会認証の法適合組合【退職代行ガーディアン】

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