ヤバイ集中力【感想・レビュー】
「何か作業していてもすぐに気が散ってしまい、うまく物事を進められない。」「もっと脳をフルに使って効率的に作業をこなしたい。」「やらなければならないことを先延ばしにせず、すぐに片付けられるようになりたい。」という方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
こんな人におすすめ
私は何か作業していてもすぐに「そういえば、あれはどうだったかな…」と違うことに気が逸れて、進行中の物事をつい止めてしまう癖がありました。一度に複数の作業を行うことをマルチタスクというのですが、このマルチタスクは脳に悪影響を及ぼし、効率が悪いと言われています。
ひとつの作業を集中してこなすにはどうしたらいいのか?と悩んだ時に読んだのがこの「ヤバイ集中力」です。
・すぐに気が散ってしまう癖を直したい
・こんな自分でも習得できる集中力の養い方を知りたい
・効率的に作業をこなしたい
こんな方におすすめです。
この書籍の概要
こちらの本は、使いこなす事が難しい集中力をどのようにコントロールしていくのか?ということを獣と調教師に喩えて説明しています。
集中力とは一体なんなのか、人間のもつメカニズムの解説から始まり、実践的な内容が最後に書かれています。仕事や勉強だけでなく、ダイエットや禁煙などの生活習慣改善にも利用できる実践方法となっています。
著者はパレオダイエットで有名な鈴木祐さんです。
この本を読んで学べる事
本書は序章から6章までの構成となっています。それぞれの章で私がポイントだと思った部分を抽出しました。
【序章】予め欲求の暴走に備えることで、自分の能力を最大限に引き出す
【1章】食べ物が脳を鍛える
【2章】障害を乗り超えて自分をコントロールする
【3章】習慣化で目標達成率を上げる
【4章】アイデンティティの構築が未来を変える
【5章】感情の切り離しで速やかに集中力を取り戻す
【6章】集中力アップのために、集中することを諦める
集中力とはちょっと関係ないのでは?と思われる項目もあるかもしれませんが、全て自分のポテンシャルを発揮させるためのエッセンスです。
実践してみた効果
私がこの本を読んだ後に実際やってみたトレーニングのひとつが、課題に対して起こりうる障害を先に考えておくという方法です。
例えば、「仕事から帰ったら勉強しよう」という課題を設けたとしたら、その課題が達成できない状況を予測します。そしてその達成できない状況になった場合、代わりにどんなことをするか?を設定します。
この例の場合であれば、「残業で遅くなるかも」と予測し、「5ページだけ参考書を読もう」というふうに、障害が発生しても達成できそうな目標を別で考えておきます。
立てていた予定がうまくこなせなくても、代案の課題を達成することで自己嫌悪に陥る事がなくなります。そして、目標の達成感を得る事で、やらなければならない事への取り組みもだんだんと捗ってきます。
集中力を養うということは、自分をうまくコントロールして目標を達成することだと思います。このほかにも、集中力を駆使して目標を達成する方法が様々紹介されていますので、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。
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